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2011/01/31

Mario Winans/Story Of My Heart(1997)

Bad Boyの悩めるナイーブ男Mario Winansの1st。BadBoyでの裏方のサポートは誰もが認めるものですが、また彼の声が持つ独自性も一つの魅力ですよね。某HPにもありますが、1stからのDon't Know "わからない" から2ndのI Don't Wanna Knowでは "わかりたくもない" となんとも皮肉な。2ndはBadBoy、Diddyの強力なバックアップがあったこともあって売れましたが、1stは彼の表情が本当に良く出た傑作で今ではレア盤化してるにも関わらず、当時本当売れなかったそうでまたまた皮肉な(Motownから出たにも関わらず)。友人にこのアルバム貸したら「全部曲調が一緒でつまらない」って言われたんだけど、俺はそうは思わなかった。このアルバムかなり後ろ向きで確かに曲調も似てるし、万人ウケはしないかも。比較的明るい曲もあるけど、どこか陰りがあって明るくなりきれてない。声もナヨってて死にそうだし笑。だけどこのアルバム一曲一曲本当に声の表情、曲の表情、心の表情が違う。そういう微妙な変化を感じ取るのもこの盤の楽しみのひとつ。このアルバムを友人に貸してみて、この人はR&Bにハマれるか、ハマれないかっていう判断材料にしてます笑。各所で取り上げられてるし今更一曲ずつレビューする気もないけど、やっぱりおすすめはDon't Kwow。

I know you used to care for me
僕を愛してくれてたってことはわかってるよ
I can tell by the look in your eyes
君のその表情からしたら
I thought you will be there for me
待っててくれると思ってた
until the day i'll die
僕が死ぬその日まで
certainly I looked around
周りを見回すと
and you were nowhere to be found
君はいなかった
you never even said goodbye
さよならの一言も言わないで
and now I'm searching for a little girl
今彼女を探してるんだけどさ...(?)
Hook
I don't know why it hurts so bad
わからないんだ、なぜこうも辛いのか
I can't understand (baby) why you left me so sad
わからないんだ、なぜ僕を独りにしたのか
Don't know the reason why I can't understand
わからないんだ、なぜ現実を受け止められないのか
what I feel inside I don't know
わからないんだ、心の奥底で何を感じてるのか
 
意訳:AtA12i
意味不な訳注意

こんな悲愴感満点な別れ方があるだろうか?笑おまえがなんかやらかしたんだろ、と突っ込みたくなる歌詞だね。You Never Know、Loving Armsも同じくらい好きだな。
持ってるCDの中で五本の指に入るであろう傑作盤。

2011/01/28

Skip Martin/From The Heart(2003)

Kool & The Gang,Dazz Bandでリードを取っていたという経歴を持っているという彼(知らんかった笑)、自身で演奏、ソングライティングまでこなしてしまうという鬼才ぶり。シルクのシーツに包まれてこんな暑苦しい眼差しでこんにちは。ってされたら買わざるをえないですね。ジャケ見てすぐR Kelly路線のねっちょりエロだと確信しました笑。案の定内容は、夜に映えるようなアーバンエロって感じで、ほとんどの曲に90'sらしいズンズンロービートが効いてて聴き応えありありです。最近は美メロ、美メロ、、美メロ、美エロ、そればっかりの軽い音しかないような。こんなディープな世界観は現R&Bじゃ到底表現できまい。駄作がありません。センスが光りますー。
ホーン、トランペット、パーカッション等を駆使した彼の大人の妖艶な世界に今宵酔いしれる・・・。

XL/Issues(2003)

最近は忙しくて更新が滞っていましたー。最近CD聞く時間もなくて、未聴CDの山が。。今日は兄弟デュオのXL。ジャケを見る限りは若い感じ、声も若々しい甘酸っぱいテナーで幼少期から鍛えてきたというボーカルはナイス。#3みたいなセールスを意識した当時のヒプホプソウルが数曲がありますが、10曲中5曲はスロウなんで心配なく。メジャーでも十分通用するアーバンなミッド#2、切ない歌い出しから始まるもコーラスで一気に晴れるスロウ#4、終始優しいボーカルが切ない甘酢バラッド#5。個人的にハイライトですね。軽快なリズムがくせになる可愛らしいミッド#6、、等々。
収録曲は少なめですがなかなか聴き応えのあるデュオですよ。



 

2011/01/03

Entourage/The Fall Backs Of A Playa(1998)

98年に出た盤で18歳4人組なんですがオヤG心(ミーは学生ですが)をくすぐるような激渋なヴォーカルが熱心なR&Bリスナーなら昇天必至!とても18とは思えないようなこなれた歌いまわしでびつくりです。ちなみに一昨年かなんかにソロアルバムを出したSliqueが内の一人です。
中ジャケの自己紹介コーナーで”好きな色”と”星座”を紹介してくれますがそんな情報ふつうにいりません。誰がそんな情報望んでるんだよ(笑)端整な顔立ちで女の子ウケも良さそうなとこですが売れなかったようです。
この歳でこの円熟味を帯びた歌唱力はもはや化け物ですよね。J-POP歌謡シーンでは得られない感動です。このアルバムのミソはなんといっても彼らの変態ヴォーカルが冴えるスロウですね。
迫りくるような勢いのあるラップに若さを感じる#2、次々と移り変わるボーカルうっとりの#4では泣きと熱いシャウトが入り乱れて大変なことに。みんなで仲良く順番でリードをとっているようですね。笑)
SoloのForgive Meを彷彿とさせるようなストリングスの使いが壮大な#6、泣きのエレキが切なさを最高潮まで引き上げる#7、これこそグループの真骨頂と言わんばかりの超絶コーラスの#8、宇宙チックなSEがリスナーを引き込む魅惑のスウィートナンバー。なんといっても個人的にハイライトな#15では先日新譜を出したRon Isleyくりそつなボーカルがリードをとっていてお前何モンだよ、と突っ込みたくなる#15。ささやきコーラスがエロい。犯罪。
そして南部の田舎っぺくさい#18で終わりますが、最高の出来ですよ。5曲がイントロなんで実質#13曲ですが。かなりオヌヌメです。#13でメエメエKeith Sweatの声が聞こえるのは気のせいですかね・・・?

2011/01/02

Attatude/A Long Time Coming(2007)

明けましておめでとうございます!
年明け早々熱出して寝込んでます笑。が音楽はバリバリ聴きます。


このイリノイ発、四人組Attatudeは先日紹介したEOLにはない、ストリートを匂わせる荒々しさと重厚な男気溢れるコーラスがあります。90年代の音を踏襲しているというところもかなり嬉しいところ。かなりの正統派です!

#2のインディ特有のHipHopなアッパーはあんま好きになれないとこですが、スネアの乾いた音が効いた美麗なメロディにパーカッションも顔を出す#3、音数が少なめで抑揚のあるノリが良い#4。ラップヴァースもかっこええ。色々な声の表情を聴かせる#5のSkitを挟んでの、ほとんどアコギ一本の演奏で歌ヂカラを際立たせ、重厚なハーモニーが冴える#6、甘酸っぱいスロー#8、バウンシーなビートが病みつきになる幻想的な#13とかなりの好盤になってます。廃盤になる前に一刻も早く手に入れてください!