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2011/04/23

KuZIns/Flow(2000)

2000年産カルテットKuZInsの最初にして最後?の盤。内容はかなりゴスペル寄りのR&Bです。教会で小さい頃から歌ってきたんでしょうー。とはいってもラップとかも絡むし、ジーザスジーザス、ロードロード笑みたいな宗教的な歌詞を除けば、かなりの好盤です。
軽快なエレピ、アコギのメロディラインが耳から離れないアップ#2(神に祈ろう祈ろう♪うるさいけど)、ラップと情のこもった良い歌い方する熱いリードが入り乱れるヒップホップソウル#3だけどちょっとバックコーラスが弱いような気も・・・。いつの時代のホームビデオだよ、と突っ込みたくなるようなチープなPVを発見したのでご覧ください笑http://youtu.be/M85egLSdx68
続く#4もビギーの曲でも使ってた大ネタDeBarge/Stay With Meを生伴奏でアレンジ。すごい内容良いんだけどなんかボーカルが若干一歩遠くに聴こえるってか笑。。レコーディング環境が悪かったんかな。。#5ではモロ教会の陽気なゴスペルって感じで聖歌隊のような女性バックコーラスと吼えるリードの掛け合いがナイス。#6のSkitで電話越しに女房と子どもに逃げられ、#7では壮大な改心ソング笑。この曲もYoutubeに奇跡的にもアップされてたので載せます。大根役者の猿芝居が最初ちょっと長いですが笑http://youtu.be/xZSj0tr2AHQ
そしてピアノが流麗なキラキラ系正統バラッド#9に心奪われること間違いないでしょうー。#11,13のジャズテイストなゴスペルバラッドも良い。Worship Medleyはちょっと似たり寄ったりな曲調だけど。
天気の良い週末にぴったりな陽気なアコギの#14曲目が個人的にお気に入りです。コンガっぽいパーカッションが癒しを与えてくれます~
Amazon.comで買えます。再発の場合CD-Rの上、一部のPCで読み込まないのでちょっと・・・と思いました。作りもやっつけって感じです。ただし内容は良いので手に入る機会があればぜひ。

2011/04/17

C Quence/Rugged N Buckwild(2001)

フィリピン系のアメリカン四人組CQuenceの1st。ジャケを見て一目瞭然ですが彼らかなりふざけてます。性教育の講義Introから始まり、最後の最後まで9割が下ネタです。歌うまい連中が悪ノリで作った若気の至りアルバムですね。ここまでセールス意識しないネタアルバムは初めてでしたわ笑。
でも歌はアジアンボーカルらしいキュンと来るような甘い高音テナーなんで、歌詞が気にならなければなかなかじゃないですかね?俺は好きです!
ピコピコしたキャッチーな可愛らしい打ち込みに乗る~熱く力強いリードがナイスな#4ですが、、JailbaitはSexすると法に引っかかる未成年の子どもの事。。
みんなで馬鹿騒ぎみたいな#5(けっこうまとも)、#7のMILFはアルバム1の名曲と好事家の中で名高い。Mother I'd Like To Fuckの略語でSexしたくなるようなお母さんという意笑。

"Baby baby you're so fine, but you're mamma's on my mind" and "I'm sorry babe it's no you, Its your mamma that I wanna do"
"君ってめっちゃ素敵、でもごめん君じゃないんだ、君のママが気になって仕方ないんだよ、、俺がやりたいのは君のママ!"
かなりぶっ飛んでる歌詞もここまでくると愛嬌へ


後半は美メロスロウがひしめいてますね~アジアンは声細いけど繊細でコーラスワークも綺麗です。そんな中でも珍しくピュアな感じを匂わすSuger Coated Kissは本気ですね。DnHを思い起こすような純愛バラッドで最高です。おまけにアコースティックVerも。
見つけたらぜひレジへ。インディだからこそ成しうる素晴らしい盤です。笑

2011/04/11

3-2-Da-Lef/3-2-Da-Lef(2001)

99年のデビューアルバム”Love Me... Or Hate Me”に続く2nd。1stもなかなかの快作でしたがこちらも負けてません!まあ5曲しか入ってないんでミニアルバム的な感じですけど。かなりの気持ちいいファルセッター擁してます。どうやらCD-Rしか出回ってないようです。
教会の鐘が鳴り響く中、変態女声で歌い上げるThe Vowはぽろぽろ♪ハープも絡んで心和むウェディングバラッド。ファルセットもなかなかの変態具合で。
5 In Da Moaninはハイライトですね~。ピアノの流麗なキラキラ系トラックに悲痛な叫びが乗っかります。熱いシャウトとリードの掛け合いがたまらん~ラップも絡んじゃう万人ウケ間違いなしスロウ。
Is She Mineはシリアスな感じで声のトーンも横ばいでちょい地味。
内容薄めのメッセージソング笑Keep Your Head Upでは”がんばれ~前を向き続けろ~”と松岡修三並みに熱いです。はい。笑
最近CDをアホのように注文したのでレヴュー再開します

2011/02/22

SMUV/Grown Man(2006)

さっきの三人組となんか被る三人組ですが笑)全然中身は違います。ねっちょり感は無くかなり聴きやすいし、曲調も明るく万人におすすめできる実力派ボーカルグループです。バリトンを擁するⅢArtystに比べるとなんかパワーダウンしたかなとも思ったけど、個々がしっかり聴かせるので全然問題なし。17曲中11曲がスロウという歌馬鹿っぷりで当時は話題になったみたい。歌ヂカラも本物で正統派。90年代の隆盛期を思い起こさせる歌いっぷり、美麗なハーモニーはソウルファンを即脱糞させることでしょう。各所でレヴューされてるので後は省きます。笑

ⅢArtyst/Tha Whole Nyne(2002)

突出した曲があんまない第一印象でちょっとほったらかしにしてたHouston出身の三人組。感触としては黒々しくねっちょりしてるのでH-Townと被りますが、ⅢArtystには強力なバリトンリードがいるので後者の方が聴き応えあるかもです。CDにも半裸のチャンネーのケツが馬鹿デカくプリントされてるように(笑)黒汁溢れる、いやらしい粘着質な曲が良い感じです。Makyng Your Body Yearnなんか曲名からして変態です。ちょっと濃厚過ぎて日本人女性は引くかもしれない。笑
U R My Everythyngはエロ路線から少し離れての珍しく真摯なナンバーで可愛らしい楽曲もナイス!oooohhhhhhhhhがゴスペルのバックグラウンドを匂わしますね。楽曲のレベルも高くて、歌唱力もあるのでボーカルグループ好きははずせないです。

2011/01/31

Mario Winans/Story Of My Heart(1997)

Bad Boyの悩めるナイーブ男Mario Winansの1st。BadBoyでの裏方のサポートは誰もが認めるものですが、また彼の声が持つ独自性も一つの魅力ですよね。某HPにもありますが、1stからのDon't Know "わからない" から2ndのI Don't Wanna Knowでは "わかりたくもない" となんとも皮肉な。2ndはBadBoy、Diddyの強力なバックアップがあったこともあって売れましたが、1stは彼の表情が本当に良く出た傑作で今ではレア盤化してるにも関わらず、当時本当売れなかったそうでまたまた皮肉な(Motownから出たにも関わらず)。友人にこのアルバム貸したら「全部曲調が一緒でつまらない」って言われたんだけど、俺はそうは思わなかった。このアルバムかなり後ろ向きで確かに曲調も似てるし、万人ウケはしないかも。比較的明るい曲もあるけど、どこか陰りがあって明るくなりきれてない。声もナヨってて死にそうだし笑。だけどこのアルバム一曲一曲本当に声の表情、曲の表情、心の表情が違う。そういう微妙な変化を感じ取るのもこの盤の楽しみのひとつ。このアルバムを友人に貸してみて、この人はR&Bにハマれるか、ハマれないかっていう判断材料にしてます笑。各所で取り上げられてるし今更一曲ずつレビューする気もないけど、やっぱりおすすめはDon't Kwow。

I know you used to care for me
僕を愛してくれてたってことはわかってるよ
I can tell by the look in your eyes
君のその表情からしたら
I thought you will be there for me
待っててくれると思ってた
until the day i'll die
僕が死ぬその日まで
certainly I looked around
周りを見回すと
and you were nowhere to be found
君はいなかった
you never even said goodbye
さよならの一言も言わないで
and now I'm searching for a little girl
今彼女を探してるんだけどさ...(?)
Hook
I don't know why it hurts so bad
わからないんだ、なぜこうも辛いのか
I can't understand (baby) why you left me so sad
わからないんだ、なぜ僕を独りにしたのか
Don't know the reason why I can't understand
わからないんだ、なぜ現実を受け止められないのか
what I feel inside I don't know
わからないんだ、心の奥底で何を感じてるのか
 
意訳:AtA12i
意味不な訳注意

こんな悲愴感満点な別れ方があるだろうか?笑おまえがなんかやらかしたんだろ、と突っ込みたくなる歌詞だね。You Never Know、Loving Armsも同じくらい好きだな。
持ってるCDの中で五本の指に入るであろう傑作盤。

2011/01/28

Skip Martin/From The Heart(2003)

Kool & The Gang,Dazz Bandでリードを取っていたという経歴を持っているという彼(知らんかった笑)、自身で演奏、ソングライティングまでこなしてしまうという鬼才ぶり。シルクのシーツに包まれてこんな暑苦しい眼差しでこんにちは。ってされたら買わざるをえないですね。ジャケ見てすぐR Kelly路線のねっちょりエロだと確信しました笑。案の定内容は、夜に映えるようなアーバンエロって感じで、ほとんどの曲に90'sらしいズンズンロービートが効いてて聴き応えありありです。最近は美メロ、美メロ、、美メロ、美エロ、そればっかりの軽い音しかないような。こんなディープな世界観は現R&Bじゃ到底表現できまい。駄作がありません。センスが光りますー。
ホーン、トランペット、パーカッション等を駆使した彼の大人の妖艶な世界に今宵酔いしれる・・・。

XL/Issues(2003)

最近は忙しくて更新が滞っていましたー。最近CD聞く時間もなくて、未聴CDの山が。。今日は兄弟デュオのXL。ジャケを見る限りは若い感じ、声も若々しい甘酸っぱいテナーで幼少期から鍛えてきたというボーカルはナイス。#3みたいなセールスを意識した当時のヒプホプソウルが数曲がありますが、10曲中5曲はスロウなんで心配なく。メジャーでも十分通用するアーバンなミッド#2、切ない歌い出しから始まるもコーラスで一気に晴れるスロウ#4、終始優しいボーカルが切ない甘酢バラッド#5。個人的にハイライトですね。軽快なリズムがくせになる可愛らしいミッド#6、、等々。
収録曲は少なめですがなかなか聴き応えのあるデュオですよ。



 

2011/01/03

Entourage/The Fall Backs Of A Playa(1998)

98年に出た盤で18歳4人組なんですがオヤG心(ミーは学生ですが)をくすぐるような激渋なヴォーカルが熱心なR&Bリスナーなら昇天必至!とても18とは思えないようなこなれた歌いまわしでびつくりです。ちなみに一昨年かなんかにソロアルバムを出したSliqueが内の一人です。
中ジャケの自己紹介コーナーで”好きな色”と”星座”を紹介してくれますがそんな情報ふつうにいりません。誰がそんな情報望んでるんだよ(笑)端整な顔立ちで女の子ウケも良さそうなとこですが売れなかったようです。
この歳でこの円熟味を帯びた歌唱力はもはや化け物ですよね。J-POP歌謡シーンでは得られない感動です。このアルバムのミソはなんといっても彼らの変態ヴォーカルが冴えるスロウですね。
迫りくるような勢いのあるラップに若さを感じる#2、次々と移り変わるボーカルうっとりの#4では泣きと熱いシャウトが入り乱れて大変なことに。みんなで仲良く順番でリードをとっているようですね。笑)
SoloのForgive Meを彷彿とさせるようなストリングスの使いが壮大な#6、泣きのエレキが切なさを最高潮まで引き上げる#7、これこそグループの真骨頂と言わんばかりの超絶コーラスの#8、宇宙チックなSEがリスナーを引き込む魅惑のスウィートナンバー。なんといっても個人的にハイライトな#15では先日新譜を出したRon Isleyくりそつなボーカルがリードをとっていてお前何モンだよ、と突っ込みたくなる#15。ささやきコーラスがエロい。犯罪。
そして南部の田舎っぺくさい#18で終わりますが、最高の出来ですよ。5曲がイントロなんで実質#13曲ですが。かなりオヌヌメです。#13でメエメエKeith Sweatの声が聞こえるのは気のせいですかね・・・?

2011/01/02

Attatude/A Long Time Coming(2007)

明けましておめでとうございます!
年明け早々熱出して寝込んでます笑。が音楽はバリバリ聴きます。


このイリノイ発、四人組Attatudeは先日紹介したEOLにはない、ストリートを匂わせる荒々しさと重厚な男気溢れるコーラスがあります。90年代の音を踏襲しているというところもかなり嬉しいところ。かなりの正統派です!

#2のインディ特有のHipHopなアッパーはあんま好きになれないとこですが、スネアの乾いた音が効いた美麗なメロディにパーカッションも顔を出す#3、音数が少なめで抑揚のあるノリが良い#4。ラップヴァースもかっこええ。色々な声の表情を聴かせる#5のSkitを挟んでの、ほとんどアコギ一本の演奏で歌ヂカラを際立たせ、重厚なハーモニーが冴える#6、甘酸っぱいスロー#8、バウンシーなビートが病みつきになる幻想的な#13とかなりの好盤になってます。廃盤になる前に一刻も早く手に入れてください!