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2010/11/30

On Point/On Point(2003)

コネチカットからの三人組ボーカルトリオで裏ジャケ見る限りティーンですかね。
彼らはどうやらCarl Thomasのお気に入りで色々とお世話になっていたみたいで、当時はツアーのオープニングアクトを務めたり、詩を提供してたみたいだけど結局これ一枚っきりでシーンから消えたみたいですね。あーあーもったいない。
それで内容はというと極上です。美麗なメロディが目白押しでたまりませーん。中でもスロウ~ミッドが秀逸でかなりの佳曲揃いになってます。
#1のイントロの語りかけるようなラップで幕を開け、#2曲目でいきなりキラキラ激甘のスロウを持ってきます。個人的にはハイライトと言っていいほどの曲で心の準備が出来ておらず失禁しました笑。このリードみたいなこういう太っとい男らしいハスキー声が個人的に本当たまらないんですよね。Devante(改名後の新譜は商業ベース乗っちゃってて個人的に駄作だと思いました)とか。他のNeYo声君ともう一人のテナーのハモリ具合も絶妙で文句なしです。
師Carl Thomasが客演したクラブバンガーで地元でヒットしたアップの#3。#6もまたテンポの良いミッドでよろし。#9のフォンコールから始まるスロウもリードの奥から聴こえるコーラスに陶酔。#10はささやくようなエロ詩スロウジャムでもうこの時点でマスターピースはもう確定。
#12は結構オーソドックスなバラッドでしっとり。ばっちり惜しみなく聴かせます。
コーラス好きなら間違いないアルバムです。

2010/11/29

Kenoly Brothers/All The Way(1999)

99年産ゴスペルデュオの1st。なんか変わったジャケ。この兄弟相当スカイダイビングが好きらしく外、中ジャケ共にパラシュート装着してキメてます(笑)
そんで中身はR&B寄りのゴスペルといった感触だけど、やっぱゴスペルだし彼ら敬虔なクリスチャンみたいで#7みたいなコテコテの宗教的な曲が多々。サウンドは現行R&Bみたいに無駄に音も多くなく、シンプルな作りで彼らの透き通るような気持ちいいテナーが際立ちます。
#2は夜に映えるダンサブルなミッド。シングルカット?の#3は洗練されたNJS調の軽快なナンバーでこれは反則。Hookの女声テナーがすごい。#4は兄弟の超絶ハーモニーが冴え渡るナンバー。#5はヴォコーダー使いのR&B好きなら悶絶必至のスロウ。#7はパイプオルガンとアコギが織り成す、静寂っていう言葉がぴったりなサウンドに心が浄化されます。#9は徐々に熱を帯びていくボーカルがたまらないピアノオンリーのバラッド。#11はアルバムの中でもかなりうるさい方に入るだろうチキチキミドル。彼らのメッセージがこもった力強い布教ソング(笑)の#14。最後#17のしっとり壮大なバラッドで幕を閉じます…。兎に角捨て曲がなく粒ぞろいの傑作アルバムになってます。
Amazonでアホみたいな値段ついてるけど、ディスクユニオンとかでもっと安く買えます。かなりおすすめ。

2010/11/26

TaYSTE/Be Still(2001)

このブログを初めて最初の記念すべき一回目のレヴューは四人組コーラスグループのTAYSTE。
あのインディ好きなら言わずと知れたLEJITと張り合いに出されていて、これは期待大。。と思い購入。
ジャケからなんとも歌えそうな、正統派臭を漂わせていますね~ジャケが三人なのは内の一人がバイクで事故ったらしく写れなかったそう。大丈夫、生きてます。

結構歌える感じで三人のリード~ハイテナーになかなか迫力のあるバリトンが絡んで久々にちょっとビビっときました。
内容はというとサウンド面ではチープさが若干目立ちます。擬音使ったり、ヴォコーダー使ったりとインディならではって感じでよく言えばシンプル。
強いてLEJITの1stを陽とするなら、このアルバムは対照的に陰ですね。前編陰気が漂ってる。
妖しいシンセが印象的なヴォコーダー絡みの#1、#4はシンプルなドラムス、ピアノがボーカルを引き立たせるミディアム。#5も夜に映えそうなテンポの良いミディアムでラップが絡んでかっこいい。#6はバリトンが吼えまくる嬉し~いスロウ。ハイライトの#7はうねるようなエレキをなだめるピアノが印象的な極上スロウ。#10では90年代初頭のようなニュージャックサウンドを聴かせてくれます。#11はシンセを震わせたような独特なお化け屋敷?で聴こえてきそうな音を使ったダウナーソングですね。最後の#13がAre U Lonelyのリミックスなんですがこれがかっこいい!
LEJITに勝るとまではいきませんがインディ好きにはお勧めできる内容です。